戦略人事マネジャー塾 第4期 受講生インタビュー

戦略人事マネジャー塾 第4期 受講生インタビュー

 
2017年から毎年実施しているICMGの「戦略人事マネジャー塾」。今回は、2020年度第4期生のダイキン工業株式会社 成清 貴之さんにプログラム修了後の感想や受講後の変化について、お話を伺いました。
最後に塾長の八木からのメッセージもありますので、是非こちらもご覧ください。

 

 
-本日はお忙しい中、ありがとうございます。このプログラムを受講したきっかけからお聞かせください-
 
第3期を受講していた先輩から話は聞いていたのですが、その時は、正直あまり関心を持てていませんでした(笑。ただ、その先輩から非常に良いプログラムだからということで熱烈にすすめられて、先輩が私を敢えて推薦してくれたということもあり乗っかってみようと思ったんです。
 
また、コロナ禍で、いろいろな意味で閉塞感がある中で、人事の果たす役割が以前よりも大きくなっています。何かヒントが欲しいという想いもあり、新しい情報や人脈を掴む良い機会だと思ったんです。また、昨年の4月に課長になりました。そういった環境変化もあり前向きに受け止めました。
 
 
-実際に参加して、どんなことを感じましたか?-
 
いい意味で期待を裏切られました。八木さんはGEのイメージが強かったので、欧米型の人事のフレームワークをゴリゴリに来るのかと思ったのですが、最初から「メンバーシップ型は要らない」とか、「職能資格も要らない」と強いメッセージが多かったので、これはヤバいと思いました。うちの会社はまったく逆を行っていたので(笑)
 
ただ芯にあるメッセージが「仕組み」ではなくて「人を信じる」、「やる気を出させる」という人事観や人生観にあって、そこはかなり影響を受けて、今後大事にしたいところだと今も強く思っています。
 
 
-「戦略人事」についての理解は何か得られましたか?-
 
戦略人事は、一般的には、フレームワークのイメージだと思います。「経営の戦略に沿って人事がやることです」、「そこでの人事の役割としてはこういうことです」、「それにはこういった仕組みがあります」といった具合に。
ですが、そのイメージは大きく変わりました。最新とされる企業と違っていてもよくて、切り口を企業の実体に合わせて変革のポイントを見つけていくのが人事の役割なのだと思いました。他の受講生とも「良い意味でケーススタディでもなんでもなかった」と話しています。
 
 
-全体を振り返って、特に記憶に残っていることがあれば教えください-
 
五箇山(富山県)での合宿が一番刻まれています。最後にリーダーシップ宣言をし終わった時の他の受講生や講師の方々との一体感はこれまでに経験したことがないものでした。八木さんも二日間つきっきりで、ディスカッションにも入ってくれましたし、非常に濃い時間を頂いたと思っています。
 
 成清さんの五箇山でのリーダーシップ宣言の様子
 
9月から始まったプログラムで、五箇山に行ったのは12月だったのですが、それまでは他の受講生との距離があまり近くなかった気がしていました。月に一回セッションで集まるのですが、人脈を広げて色々な価値観に触れたいという目的もあったので、最初は失敗したかなと思ったんですが、結果的に参加して良かったと思えた瞬間が五箇山でした。それまでのギャップもあって、一気に変わったので余計に思い出に残っています。
 

※五箇山のセッションについてはこちらもご覧ください
世界遺産「相倉合掌造集落」での「軸の探求」と「場の力」
 
 
-それから変わられました?-
 
その後のセッションは、それまでと比べても視点が広がった気がします。捉えるところがたくさん出てきて、よく記憶に残っています。それまでのセッションはちょっと忘れてしまっているところもあるのですが(笑
こんな考え方をする人がいるんだとか、同じ受講生の中でも私とまるで反対の人がいたりといろいろな価値観をいただいた気がします。
 
 
-具体的な行動として変わったというところはありますか?-
 
たくさんあるのですが、八木さんが小さな約束を守ると言っていて、それは例えば「1分遅れるのにも必ず連絡する」というようなことなのですが、私もタイトルが上がることで許されるというか、わかってくれるという意識がありました。会議室の利用をちょっと延長してしまうとか、まずはそこからちゃんとしていきたいと思っています。信頼感のマイレージというんでしょうか、なんだかんだそういった小さな積み重ねが最終的な信頼感につながるのだと思います。
 
あとは、動物がやらないことはしないと言っていて、「単身赴任」や「徹夜」などですね。それは結局無理をしているので活力をそいでしまうことにつながる。なので、自分もしないし、他人にも強いない。自分のエネルギーを一つ一つにしっかり振り向けるための準備をして、ベストなパフォーマンスを尽くそうと思います。
 
 
-人事としては如何でしょうか?-
 
人事ということでいうと最終回にゲストとして参加された有沢さんが「仕組みを作ったら酒飲みに行って終わり」ということでは駄目とおっしゃっていたのですが、そんなことを自分もしていました。毎月のゲストスピーカーもそうそうたる方が来るのですが、皆さん泥臭いことをやっている。Googleの谷本さんも「Googleだからできるわけではないんです」とおっしゃっていて衝撃的でした。1つ1つ目の前の問題を積み上げていって、それが重なった時に制度に落ちるのだとマインドが変わりました。
 
最近は、副業規定やジョブ型雇用、定年延長など人事の新しい取り組みは感度良く見られています。私もそんな時代に乗りたいなという気持ちもありますが、いまは目の前こと、足元からという気持ちになりました。
 
 
-そこを踏まえて何か実践されていることはありますか?-
 
若手とのディスカッションの機会を極力設けるようにしています。経営と若手の間にギャップがあって、お互いの想いが上手く伝わっていないと感じます。私はいまちょうどその真ん中あたりですし、人事としてもやれることはたくさんあるので、そこを伝えていければと思っています。
 
 
-最後にこれから参加される方にメッセージをお願いします-
 
言葉で伝えるのはなかなか難しいですね。まずは身を置いてみて感じて欲しい。熱意というか、火が着いて、気が付いたら視座が変わっています。毎月のゲストの方が楽しみで、私ももう一度参加したいくらいです。
 
 

人事は文化ではなく、戦略だ。
しかし、日本的人事といわれたり、メンバーシップ型と一言で括られる日本の人事は、個々の会社のニーズと離れた「文化」に成り下がっている。
そもそも、人事とは会社を差別化するための戦略的ツールとして、会社の企業規模、事業分野、発展段階を反映し、経営戦略と軌をいつにするものだ。したがって、「XX的」「XX型」と括られてしまう人事はおよそ戦略的ではない。加えて、会社がグローバルになっているのに、「日本的」なものを深く考えることなく押し付けることや、One Companyとして横串を通した人事戦略を持たないことは、人事が戦略的に活用する機会を失っていることになる。
成清さんのいらっしゃるダイキンはユニークな人事を実践しておられることで有名だ。「日本的」といえば「日本的」だが、それを極めて実践してこられた会社だ。一方で、会社のグローバル化や人材の多様化の中で、未来に向けてどのような人事を構築するかを真剣に考えておられ、成清さんはそのど真ん中にいらっしゃる。戦略人事マネジャー塾で、大きな刺激を得ていただいたようで、主催者としては大きな喜びだった。

塾長 八木洋介

 


戦略人事マネジャー塾

「ヒト」という計り知れない可能性を持つ経営資源を最大化させること、つまり、「社員が最高のパフォーマンスを発揮できるように、やる気を引き出し、組織を整えること」が人事の本来の役割です。制度やルールを作り、運用することは、その手段の一つに過ぎません。参加者の皆さんが多彩なゲストとの対話とこの塾に集う仲間と議論を深めることを通じて、大きく成長を遂げることを期待しています。
戦略人事マネジャー塾 第4期の詳細はこちらを参照ください
https://www.icmg.co.jp/n_2002031400/

※本年度の日程につきましては決まり次第掲載いたします。ご興味をお持ちの方は下記問い合わせ先までご連絡ください。
 
お問合せ先
戦略人事マネジャー塾 事務局 icm_info@icmg.co.jp