Corporate Innovation Symposium 2018 開催レポート

2019.01.21

ICMGグループでは、2018年12月3日に東京電力グループと共催で「Corporate Innovation Symposium 2018‐大企業が主導する日本型イノベーションの最先端-」と題したイベントを東京ミッドタウン日比谷 BASE Q にて開催いたしました。

新たなテクノロジーやビジネスモデルが桁違いの速さで生まれる昨今、多くの企業は「持続成長」をいかに実現するかという困難な課題に直面しています。急速な変化に対応する為に、企業は自前主義を脱却し、多様なステークホルダーとの有機的ネットワーク(エコシステム)を構築していくことが求められています。

本イベントでは、そのような背景を踏まえて、イノベーション創出に取り組む東京電力グループの2つのチャレンジをテーマに、大企業を軸とした価値創造モデルについて、プレゼンテーションやパネルディスカッションを行いました。

⇒ 開催の様子はこちらの動画からご覧いただけます。 ※音楽が流れますのでご注意ください。

 

開催レポート

まず、オープニングスピーチで登壇した ICMG 代表取締役社長 船橋仁からは、開会の辞に続いて、ICMGで取り組む「Strategy」「Leadership」「Innovation」「Execution」の4つの軸に基づいた企業の持続成長モデルについて概括し、本イベントを通貫する軸となるプレゼンテーションを行いました。

続いて、チャレンジテーマⅠ「大企業×ベンチャー企業によるコーポレートイノベーションの試み」と題し、ビジネスインキュベーションを担う出島として、2017年9月に ICMGと東京電力エナジーパートナーの合弁会社として誕生したTEPCO i-フロンティアズの取り組みを紹介しました。
始めに、TEPCO i-フロンティアズ 代表取締役社長 兼 東京電力エナジーパートナー 常務取締役である田村正氏から電力の小売事業からカスタマーエクスペリエンスの向上を重視した「暮らし」サービスの提供へと事業展開を目指す東京電力のビジョンと、新サービス開発を行うTEPCO i-フロンティアズの役割について紹介しました。
続いてビジネスパートナーであるベンチャー企業の側からは、TORANOTEC 取締役 藤井亮助氏、ミーニュー 代表取締役社長 三宅伸之氏、ニューロスペース 代表取締役社長 小林孝徳氏が登壇し、それぞれ「金融」「料理」「睡眠」と幅広い領域で最先端のサービスを提供する各社と東京電力グループとの掛け合わせによる価値共創ビジョンについてプレゼンテーションを行いました。
その後には、本チャレンジのテーマである「大企業とベンチャー企業の共創」についてパネルディスカッションを行い、大企業、ベンチャー企業の双方の視点から課題や現状に関して多面的な議論を展開し、チャレンジテーマⅠを締め括りました。

   
休憩を挟み、チャレンジテーマⅡでは「成長するアジアにおけるイノベーションエコシステムへのチャレンジ」と題し、ICMGと東京電力パワーグリッド、中部電力の3社合弁会社であるシンガポール法人 Greenway Grid Globalの取り組みを元に、海外、特に今後最も成長性が期待されるアジアへの事業展開について紹介しました。
まず、Greenway Grid Global 代表取締役社長 兼 東京電力パワーグリッド 常務取締役 今井伸一氏に登壇して頂き、高品質で安定した日本の送電技術をアジア市場に展開するビジョンと、「プロジェクト投資」「新規事業インキュベーション」「グローバル人財育成」の3つの成功要因についてプレゼンテーションを行いました。
次いで、ケーススタディ1として、WEnergy Global CEO であるAtem氏より、アジアの無電化地域におけるマイクログリッドの導入について、東南アジア各国における取り組み事例を交えて解説しました。
次いで、ケーススタディ2として、ICMGシンガポール ディレクター辻悠佑より、アジアにおけるコーポレートイノベーションの中心地であるシンガポールの最新状況を紹介しました。
最後に、東京電力パワーグリッド 代表取締役社長 金子偵則氏に登壇して頂き、変革期を迎えるエネルギー業界に対応し、持続成長を目指していくことの重要性について話し、チャレンジテーマⅡを締め括りました。

   
本編終了後のネットワーキングでは、講演を受けての活発な意見交換を行うなど、交流を深めました。
本イベントでは、多くの皆様に参加して頂き、盛況のうちに終えることができました。ICMGグループでは、企業の持続成長を支援する為に、国内のみならずグローバルなネットワークを活用し、イノベーションを創出する為の人と組織の育成支援と共に、具体的な成果に結び付けるサービスを引き続き提供してまいります。


【ICMG Groupについて】

ICMG Groupは、創業20年以上に渡り、東京、シンガポール、バンガロール、サンフランシスコ、上海、ストックホルムをベースに、日本大企業のトップマネジメントへのコンサルティングサービス、ベンチャーキャピタル、CVC、デジタル、プロダクトデザイン、リーダーシッププログラム、再生可能エネルギー、脱炭素事業をグローバルで提供しています。また、東京電力・中部電力と再生可能エネルギーや次世代インフラへの投資を行うジョイントベンチャーをシンガポールに設立しており、国連UNDPとは、SDGsイノベーションに関するパートナーシップを締結しています。ベンチャーキャピタルでは、Sequoia CapitalやGoogle、Tiger Global Management等のグローバルトップVCとシンガポール、インド、東南アジアで共同投資を行っております。また、日本大企業の経営層の持つパーパス、ヴィジョンをデジタルの力に繋げ、社会のイノベーションを加速する株式会社ICMG Digitalを2023年にローンチし、2024年には、元Microsoft米国本社のDirector of Product Design and Research, Frontline Studios GMであったAna Arriola-Kanadaと日本企業のプロダクトデザインを実行するICMG Nextをローンチしています。これらの多様な価値を創出してきたICMG Groupのコアバリューは、常に企業、組織の見えざる価値を可視化し、将来像(パーパス)を描き、その価値創造を実現させてきた知的資本経営(Intellectual Capital Management)にあります。

【本件に関する報道機関からのお問い合わせ先】

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