インド伝統医薬産業全体をDXするプラットフォーマー

2022.12.01

インド伝統医薬産業全体をDXするプラットフォーマー

「共創の会ランチセッション」は、Future Center Tokyo に参画しているトップマネジメントやリーダーの皆さんがランチタイムに集い、各社の取組みや、社会的に関⼼度の⾼いトピックについてプレゼンテーションをいただき、意⾒交換をする機会です。

今回は、NirogStreet Pte. Ltd.代表取締役のRam N Kumarさんをお迎えし、「インド伝統医薬産業全体をDXするプラットフォーマー」をテーマにスピーチしました。また、キーノートスピーチを通して、ランチセッション参加者とのディスカッションも紹介していきたいと思います。

NirogStreetが提供する価値

NirogStreetは、インドの伝統医薬であるアーユルヴェーダのEコマースサービスを提供しています。サービスを提供しているヘルスケア業界のサプライチェーンは大きく3つのカテゴリに分類できます。1つ目は卸売とリテールをつなげる、 UdaanやNinjaCatに代表されるBtoBのプラットフォーム、2つ目は AmazonやFlipkartのようなリテールから消費者における BtoC の部分、そして3つ目は YouTubeやWhatsAppなどが点在するイネーブラ型企業です。

NirogStreetは、メーカーからアーユルヴェーダ医師へアーユルヴェーダを流通させ、消費者に届けるまでのエコシステムを包含するプラットフォームを提供しています。メーカー、医師、患者のサプライチェーンをデジタル化することで、医師やその他のアーユルヴェーダ従事者など、様々な医療従事者がナレッジを獲得することが可能になりました。

まず、大きな事業の柱であるBtoBのEコマース事業では、アーユルヴェーダの医薬品をメーカーから調達して、医療従事者に販売するプラットフォームを提供しています。

そして2つ目のBtoCについて、実際に医薬品を調達したあとに、その商品をどの患者に販売し、届けていくかを支援しています。

最後にイネーブラの役割として、コミュニティプラットフォームを提供しています。

<マーケットの規模と現状

インドでは医療従事者は70万人超、病院は20万超、医療専門学校は600校程度あり、補完代替医療を専攻する学生は毎年3万人ほど卒業しています。

その中でも、NirogStreetのプラットフォームと連携しているアーユルヴェーダ関連の病院は3,000カ所以上、SKUも8,000以上あり、マーケットの規模は非常に大きいものとなっています。

しかしマーケットは、特定のブランドに集中してしまっているという課題があります。現在、わずか150のブランドが市場全体の約35%を占めており、残りの7,000のブランドが約60%を取り合っている状態です。

この現状を解決するため、我々は大手のブランドだけではなく、小規模なチャレンジャーブランドもハイブリッドにプラットフォームに取り込みながら、全体のポートフォリオをマネージしています。これから様々なブランドが市場に参入していくにしたがって、小規模なチャレンジャー企業をいかに早くプラットフォームに取り込んでいけるかが勝負になってきます。

 

<参加者によるフリーディスカッション>

参加者:エリアが非常に広いというマーケットポテンシャルに対して、マーケットプレイスでリボンモデルですとか、サプライヤー側デマンド側の両方を開拓していくというハードルが高いところにチャレンジされていると思いますが、これまででマーケットプレイスを開拓するにあたっての起爆剤になった部分とこれからのグロースにおける起爆剤になりそうな部分を教えていただける範囲でお聞きできればありがたいです。

Ram氏:基本的にアーユルヴェーダのプロダクトは、医療従事者を通して販売するので、NirogStreet自体が患者に直結することはありません。重要を獲得する面では、NirogStreetのプラットフォーム上に医療従事者をどれだけ取り込むかが、最も大事なところです。既に5万人のアーユルヴェーダの医療従事者がプラットフォーム上に登録しています。その人たちが月々約4万円のプロダクトをNirogStreetで調達するようになってきていて、これがどんどん伸びてきています。そこがこれまでの起爆剤でした。そして、現在注力しているのは、人材とテクノロジーへの投資です。ウェブサイトやテックをより良くしていき、数年間で一気にユニコーン企業まで行きたいと思っています。

参加者:我々もプラットフォームビジネスを色々手がけているなかで、インドは人口が多く、マーケットが大きいので楽しみだなと感じました。一方で気になったのが、日本でもDeNAのWELQという情報サイトが、不適切な記事が多いと問題になったように、プラットフォーマーとして参加者を増やしていこうとすると、どうしてもその情報の質と天秤にかけながらになるのではないかと思っています。そういう時に医療情報は、やはり正確性が大事だと思っているのでARR(年間経常収益)を延ばす中で、また人口が増えていく中で、情報の質の担保はどう確保されているのかを教えていただければと思います。

Ram氏:NirogStreetは、アーユルヴェーダのメーカーとアーユルヴェーダの医療従事者を繋ぐプラットフォームなので、そこに消費者は入ってこないということがあります。この2つのプレーヤーはそれぞれ国からライセンスを受けていて、そのライセンス自体が違っており、NirogStreetがタッチできないところです。例えば、掲示板に関しては、医者が質問して医者が答える形で、消費者である患者の方が質問するところではなかったりするので、良い情報が当然担保されています。各プロダクトの説明も、かなり詳細に記載しています。元々創業のタイミングで、アーユルヴェーダの信頼をもっともっと高めたいと考えていましたので、クオリティーというのは非常に高く担保したいと思っています。

 


今回は、Twid Pay Global Pte. Ltd.が提供する、世界初のポイントプラットフォームサービスついてお話いただきました。

共創の会ランチセッションおよびFuture Center Tokyo では、今後もゲストをお招きし、参加者の皆様とのセッションを重ねながら、社会課題解決のための共創の場を提供して参ります。

【ICMG Groupについて】
ICMG Groupは、創業20年以上に渡り、東京、シンガポール、バンガロール、サンフランシスコ、上海、ストックホルムをベースに、日本大企業のトップマネジメントへのコンサルティングサービス、ベンチャーキャピタル、CVC、デジタル、プロダクトデザイン、リーダーシッププログラム、再生可能エネルギー、脱炭素事業をグローバルで提供しています。また、東京電力・中部電力と再生可能エネルギーや次世代インフラへの投資を行うジョイントベンチャーをシンガポールに設立しており、国連UNDPとは、SDGsイノベーションに関するパートナーシップを締結しています。ベンチャーキャピタルでは、Sequoia CapitalやGoogle、Tiger Global Management等のグローバルトップVCとシンガポール、インド、東南アジアで共同投資を行っております。また、日本大企業の経営層の持つパーパス、ヴィジョンをデジタルの力に繋げ、社会のイノベーションを加速する株式会社ICMG Digitalを2023年にローンチし、2024年には、元Microsoft米国本社のDirector of Product Design and Research, Frontline Studios GMであったAna Arriola-Kanadaと日本企業のプロダクトデザインを実行するICMG Nextをローンチしています。これらの多様な価値を創出してきたICMG Groupのコアバリューは、常に企業、組織の見えざる価値を可視化し、将来像(パーパス)を描き、その価値創造を実現させてきた知的資本経営(Intellectual Capital Management)にあります。
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